経過勘定について

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夕雨の会計ノートAccounting note

経過勘定について

未収収益、未払費用、前受収益、前払費用、この四つの勘定は経過勘定と呼ばれ、決算整理時に使用されます。

決算整理前、費用・収益勘定は基本的に回収した金額で表示されています。

経過勘定は収益・費用を発生した金額に合わせるための勘定です。

収益・費用は損益計算書表示されますが、発生前に回収された収益・費用や、発生はしたが回収されていない収益・費用は資産・負債として貸借対照表に表示されます。

未収収益

当期発生した収益のうち、まだ回収出来ていないもの。

決算整理の際に

未収収益/収益勘定

の仕訳をし、収益勘定を当期発生している金額に合わせます。

この際の未収収益は、将来的に回収されるもの、企業に現金をもたらすものとなるため、損益計算書ではなく、貸借対照表に【資産】として表示されます。

 

※未収金との違い

→未収収益は継続的な取引(賃貸借契約等)に対する勘定科目

 対して未収金は非継続的な取引(有価証券売却等)に関する勘定科目

※売掛金との違い

→未収収益・未収金は営業以外に対する勘定科目

売掛金は営業に係るもの(商品や製品等)に対しての勘定科目


*-*-*-*-*例題*-*-*-*-*

問.当社はX1年8月1日からX3年7月31日までの二年間、
A株式会社に12,000千円の貸付をしている。
利息は年1%を毎年7月31日に受け取ることになっている。

X2年3月31日の決算整理仕訳をしなさい。

 

*-*-*-*-*考え方*-*-*-*-*

年の利息は

12,000千円×1%=120千円

そのうち8月から3月まで8か月間の利息が未収である。

120千円÷12×8=80千円

 

*-*-*-*-*仕訳*-*-*-*-*

未収収益 80千円/受取利息 80千円
個人としては、こういった時の仕訳を考える時、利息を現金で受け取った時の仕訳を考える。
現金xxx/受取利息xxx
今回の場合現金ではなく未収収益勘定を使用して受取利息を増加させる。
なので現金の部分が未収収益勘定になる。

未払費用

当期発生した費用のうち、まだ支払いをしていないもの。

決算整理の際に

費用勘定/未払費用

の仕訳をし、費用勘定を当期発生している金額に合わせます。

この際の未払費用は、将来的に支払いをしなければならないもの、企業から現金が減るものとなるため、損益計算書ではなく、貸借対照表に【負債】として表示されます。

 

※未払金との違い

→未払費用は継続的な取引(賃貸借契約等)に対する勘定科目

 対して未払金は非継続的な取引(有価証券購入等)に関する勘定科目

※買掛金との違い

→未払費用・未払金は営業以外に対する勘定科目

 買掛金は営業に係るもの(材料や商品等)に対する勘定科目


*-*-*-*-*例題*-*-*-*-*

問.当社はX1年12月1日からX2年11月31日までの間、
C株式会社より12,000千円を借り入れている。
利息は年1%で、返済時に支払う契約になっている。
X2年3月31日の決算整理仕訳をしなさい

*-*-*-*-*考え方*-*-*-*-*

年の利息は
12,000千円×1%で120千円
そのうち12月から3月までの4か月分の利息が未払である。
120千円÷12×4=40千円

*-*-*-*-*仕訳*-*-*-*-*

支払利息 40千円/未払費用 40千円

前受収益

収益が発生する前に回収したもの。

決算整理の際に

収益勘定/前受収益

の仕訳をし、収益勘定を当期発生した金額に合わせます。

前受収益は、当期末以降に発生する収益の回収を、前もって受けているものです。

今後現金が出ていく訳ではないのですが、損益計算書ではなく、貸借対象費用に【負債】として表示されます。

→何故?

本来収益として現金を受け取る(プラス)筈が、既に権利を受け取ってしまっているため、義務だけが残っている状態のため。

 

前受金との違い

→前受収益は継続的な取引(賃貸借契約等)に対する勘定科目

 対して前受金は非継続的な取引(商品売却等)に関する勘定科目

預り金との違い

→預り金は一時的に預かった金銭(源泉所得税や住民税等)をいい、後日返金、または第三者に支払うものに対する勘定科目

前受収益は先に回収した収益に対する勘定科目


*-*-*-*-*例題*-*-*-*-*

問.当社はX1年2月1日からD株式会社に年額1,200千円で土地を貸している。
費用は毎年2月1日に一年分の支払いを受けている。
X2年3月31日の決算整理仕訳をしなさい。


*-*-*-*-*考え方*-*-*-*-*


年間1,200千円の土地代なので月額は
1,200千円÷12=100千円
4月から1月までの10か月分を前受しているので、前受収益は
100千円×10=1,000千円


*-*-*-*-*仕訳*-*-*-*-*

前受収益 1,000千円/受取地代 1,000千円

前払費用

費用が発生する前に支払ったもの。

決算整理の際に

前払費用/費用勘定

の仕訳をし、費用勘定を当期発生した金額に合わせます。

前払費用は、当期末以降に発生する費用の支払いを前もって払っているものです。

今後現金を受け取る訳ではないのですが、損益計算書ではなく、貸借対照表に【資産】として表示されます。

→何故?

本来費用として現金が出ていく(マイナス)筈が、既に支払いを済ませているため、権利だけが残っているため。

 

前払金との違い

→前払費用は継続的な取引(賃貸借契約等)に対する勘定科目

 対して前払金は非継続的な取引に関する勘定科目


*-*-*-*-*例題*-*-*-*-*

問.当社はX1年10月1日から三年契約で備品をリースしている。

費用は年間60千円であり、一年分を10月1日に支払っている。
支払時に全額リース料勘定で処理をしている。

X2年3月31日の決算整理仕訳をしなさい。

 

*-*-*-*-*考え方*-*-*-*-*

4月から9月までの費用は前払しているため、
リース料から前払費用に振替仕分けが必要。

60千円÷12×6=30千円

 

*-*-*-*-*仕訳*-*-*-*-*

前払費用 30千円/リース料 30千円

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