売価還元法とは

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夢乃の会計ノートAccounting note

売価還元法とは

テキストでは、聞きなれない言葉とともに長い公式が出てくる売価還元法。そもそも売価還元法とは何か。簡単にいえば、期末商品の評価方法の1つである。

~・それぞれの会計処理方法について・~

〜・期末商品の評価方法・〜

 

企業会計上の期末商品(在庫)の評価方法には、大きく分けて2種類ある

1. 原価法
2. 低価法

 

1.原価法は、更に下記のような評価方法に分かれていく。

① 最終仕入原価法
② 個別法
③ 先入先出法
④ 総平均法
⑤ 移動平均法
⑥ 売価還元法

 

簿記2級までの範囲でよく目にした評価方法が並ぶ中で、「売価還元法」については初見であった。

〜なぜ、売価還元法があるのか〜

期末に当期に仕入れた原価や前期末在庫原価を平均したり、先入先出法等の考え方で期末在庫を評価するというのは、沢山の商品を取り扱っている小売業では難しい。

①の最終仕入原価法というものが実務では一般的だが、価格変動が大きければ大きいほど実際の価格との差も 大きくなってしまうというデメリットがある。

 

そこで、類似するグループにまとめて簡易的に期末商品原価を算定する方法が「売価還元法」である。

〜考え方〜

期末商品原価を算定するための原価率の公式があるのだが、私には分かりづらく、覚えづらいので、今回もボックスを使っていく。


売価還元法では、期末商品売価原価率を乗算し期末商品原価を算定する。この原価率の求め方は下記の方法で求められる。



当期原始値入額」とは仕入時の原価に最初に上乗せした利益のことである。商品は市場の変化とともに売価変動があるため、値上額・値上取消額、値下額・値下取消額も考慮した上で原価率を求めていく。

そこで、出た原価率期末商品売価に乗算することで、期末商品原価が算定される。

下記図の黄色青色部分がわかったら差額で売上原価も認識できる。


〜実務での売価還元法〜

売価還元法は、沢山の商品を扱うスーパー等にとっては、簡易的に在庫評価ができるため便利である。しかし『類似するグループにまとめる』という点で、 グルーピングの条件が曖昧であり、正確性に欠ける。

冒頭で述べたように棚卸資産の評価法は他にもあり それぞれにメリットデメリットはある。 その為、業種・メリット・デメリットを考慮した上で 選択をする必要がある。

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