自社発行社債の買入償還

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夢乃の会計ノートAccounting note

自社発行社債の買入償還

期中に自社の発行した社債を買い戻す「買入償還」

全額買入償還する場合は、買入償還時の社債の適正な額を算出し(=償却原価法)、

買入償還の会計処理を行うことで、「社債償還損」又は「社債償還益」を計上することができる。

 

では、発行社債の一部を買入償還した場合は、どのような会計処理を行えばよいのか。

例題を用いてまとめる。

 

~前提条件~

会計期間:X2年4月1日~X3年3月31日

期首社債簿価:2,919,000円

社債発行日:X1年10月1日 (満期:5年)

額面:3,000,000円(3,000口)

約定利子率:年5% 実効利子率:年7%

利払日:9月末・3月末

 

買入償還日:X2年9月末

買入額:970,000円(10,000口)

支払は当座預金勘定を使用

小数点以下は切り捨て

Ⅰ償却原価法(定額法)の場合

まずは、利払日9月末は全額社債が残っているため、3,000,000で利息を計算

(社債利息)75,000 (当座預金)75,000

 

①期首簿価を買入社債の比率で按分

2,919,000×1/3=973,000

償還分:973,000 未償還分:1,946,000

 

②償還分に対して償却原価法

(1,000,000-973,000)×6/54=3,000

(社債利息)3,000 (社債)3,000

 

③買入償還の会計処理

(社債)976,000 (当座預金)970,000

         (社債償還益)6,000

 利払日3月末は、未償還分に対し利息を計算

(社債利息)50,000 (当座預金)50,000

④決算整理仕訳

(社債利息)12,000 (社債)12,000

 

上記の流れを線表でまとめると以下になる

Ⅱ償却原価法(利息法)の場合

①利払日9月末(償却原価法)

(社債利息)102,165 (当座預金)75,000

            (社債)27,165

②買入社債の比率で按分

2,946,165×1/3=982,055

償還分:982,055 未償還分:1,964,110

 

③買入償還の会計処理

(社債)982,055 (当座預金)970,000

        (社債償還益)12,055

 

利払日3月末は、未償還分に対し減価償却法

約定利息:2,000,000×5%×1/2=50,000

実効利息:1,964,110×7%×1/2=68,743

(社債利息)68,743 (当座預金)50,000

           (社債)18,743

 

 

④決算整理仕訳

仕訳なしのため、前T/Bと金額は変わらない

 

上記の流れを線表でまとめると以下になる

 

【まとめ】

利払日は考慮せず、買入償還に焦点をあてて流れをまとめる

利息法の場合は、利払日の会計処理が、そのまま社債の適正金額を算出することにもなるため、

買入社債の比率で按分するタイミングが異なる

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