夢乃の会計ノートAccounting note
貸倒見積高の算定で、一番に苦手とするキャッシュ・フロー見積法について、まとめていく
(参考:貸倒引当金の算定方法①)
そもそもキャッシュ・フロー見積法は、経営破綻までは陥っていないが、その可能性が高い債権(=貸倒懸念債権)に適用する
【考え方(流れ)】
① 将来得られるであろう収益・元本(=将来CF)を現在価値に割り引く
② 現在の債権金額と①で算出した金額との差額を貸倒引当金として設定する
【具体例】
<前提条件>
・会計期間:X2年4月1日~X3年3月31日
・貸付金:500,000円
・期間:5年
・返済期日:X5年3月31日
・約定利子率:年5%
上記、貸付金は貸倒懸念債権に該当するため、約定利子率を翌期より年2%に引き下げる
端数は、四捨五入する
<図解>
(貸倒引当金繰入)27,891 (貸倒引当金)27,891
【まとめ】
将来CFは、約定利子率を引き下げているため、引き下げ後の利子率で計算する。
しかし、現在価値に割り引く時には、「当初の約定利子率」を使用するところがポイントである。
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