夢乃の会計ノートAccounting note
③未着品販売
未着品販売の考え方は、割賦販売や試用販売と違い「対照勘定法」のみである。
未着品は、商品の代わりに引換証を先に受け取るため、仕入として認識するのは、引換証と商品を交換した時である。
また、引換証自体を売却することも可能である。
【例題】
期末貨物代表証券 200,000円
手許商品 760,000円
※なお、未処理項目は含まない
未着品販売の原価率 64%
未処理項目
・掛で商品24,000円を仕入れ、貨物代表証券24枚を入手した。
・貨物代表証券10枚(原価@1,000)について
現品を引き取り、手数料330円を現金で支払った。(三分法)
・8枚(原価@1,000)を掛により販売した
<考え方>
未処理項目の仕訳
(未着品) 24,000 (買掛金) 24,000
(仕入) 10,330 (未着品) 10,000
(現金) 330
(売掛金) 12,500 (未着品売上) 12,500
決算整理
手許商品
760,000+10,330=770,330
(仕入) 322,000 (繰越商品) 322,000
(繰越商品) 770,330 (仕入) 770,330
未着品勘定
前T/B 3,000,000+24,000-10,000=3,014,000
期末貨物代表証券
200,000+24,000-10,000-8,000=206,000
(仕入) 3,014,000 (未着品) 3,014,000
(未着品) 206,000 (仕入) 206,000
【まとめ】
未着品販売は、割賦販売や試用販売ほど複雑ではない。
そのため、もし、問題がでるとしたら前T/Bの金額推定等が絡んでくるのではないだろうか。
その場合には、仕分けだけでなく、商品BOXを使いすぐに整理できるようにしておく必要がある。
続く
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