夢乃の会計ノートAccounting note
「合併」「連結」「事業譲渡」等、様々な文言が問題に並ぶ中、会計処理の違いがわからなくなってしまったため、それぞれの会計処理について、仕訳のみをまとめていく
1⃣組織再編会計
…事業部門の移転や買収(具体例:合併・会社分割・譲渡等)
=使用されている資産等の移転
財務諸表をまとめて作成する場合は「合併」
個別財務諸表に基づき連結財務諸表を作成する場合は「連結会計」
(1) 企業結合…対価を払う側
(2) 事業分離…対価を受け取る側
(1) 企業結合…対価を払う側
<取得時>
a.現金による支払
(諸資産) 取得時の時価 / (諸負債) 取得時の時価
(のれん) 差額 / (現金) 問題文
b.株式による支払
(諸資産) 取得時の時価 / (諸負債) 取得時の時価
(のれん) 差額 / (資本金等) 問題文
c.新株式と自己株式の併用
※ちなみに
取得に伴い、発生した費用は(支払手数料)で処理する
<株式交換>
…100%の親子関係をつくること
他社の株主から株式のすべてを取得し、当社の株式をその対価として交付する
a.完全親会社
交換時:吸収合併とは違い、支配権を渡しただけ(新株式発行と同じようなイメージ)
(関係会社株式) 交付株式数×時価 / (資本金等) 交付株式数×時価
b.完全子会社
交換時:株主が変わっただけであるため、仕訳不要
<共通支配下の取引>
…連結グループ内での組織再編が行われた場合
・親会社持分
(諸資産) 簿価×持分割合 / (諸負債) 簿価×持分割合
/ (〇社株式) 取得原価
/ (抱き合わせ株式消滅差益) 差額
・非支配株主持分
(諸資産) 簿価×非持分割合 / (諸負債) 簿価×非持分割合
(その他資本剰余金) 差額 / (資本金等) 交付株式数×親会社株式の時価
(2) 事業分離…対価を受け取る側
a.継続
b.精算
何を対価としてもらうかで上記のどちらに当てはまるか認識が異なる
a.継続 (対価:株式 ※関係会社株式)
イメージ:多数の株式を対価としてもらい、“親会社”になれば、渡した事業部門等に口を出せるため、影響力は続く
(諸負債) 簿価 / (諸資産) 簿価
(関係会社株式) 差額 /
b.精算 (対価:株式以外 ※現金やその他有価証券)
(諸負債) 簿価 / (諸資産) 簿価
(現金又は投資有価証券) 対価の時価 /(移転損益) 差額
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